2013年07月

若い男はもういらない!?女性もオヤジを求めている!

■20代の男より60代の男
 「20代の女性から『彼氏とはいつもAVを見ながら私が手コキとフェラでイカせるばかりで
挿入はしないんです。これっておかしいですか?』と相談を受けることがあります。有無を
言わさず『おかしいでしょ!』と突っ込みますが、こんな男性、20代で増えているんですよね」

 とラブセラピストのnaomiさん。自身の風俗勤務を生かし、女性の性の悩みやより愛し合う
ための方法を伝授している。

 「もちろん挿入だけがセックスではありません。挿れるだけで気持ちいい人もいるし、
そうでない人もいる。でもセックスってお互いのエネルギーの交換だと思うんです。
今の20代の男性は草食系なんて言われていますけど、自分が動くのが面倒で、苦労したくない
っていう気持ちが強いために、セックスでもこんなひどいことを彼女に平気でできるように
なってしまうんではないでしょうか。こんな行為、風俗店のお客だったとしてもイヤですよ」

 年上好きで60歳以上の男性とのセックス経験もあるC子さん(36歳)も「オジサンとの
付き合いのほうが楽しい」と話す。

 「女同士でも『今の若い人より団塊世代のほうが元気だよね』っていうのはいつも話題に
上ります。『女性の喜ぶ顔を見るのが最高のエクスタシー』であるのに対して、若い人は
『自分が気持ちよくなるのが最優先』。だから同世代の人と付き合っても面白くないんですよね。
AVで聞きかじった知識だけでセックスしようとするから女性の快感というものを理解していない
人が多すぎる。20代の頃から年上のオジサンとばかり付き合っているので結婚もできないまま
ですが、どうも同世代は物足りないんですよね」

 このような話は女子会などに行くと度々と言っていいほど耳にする。これに対しnaomiさんは
「景気に左右されているのではないか」と分析している。

■不景気が男を弱くした?
 「団塊世代は、バブルの波に乗って仕事もうまくいってたくさんお金も稼いで、女性もたくさん
抱いてきたからこそ、努力の先の達成感を知っています。けれど20代〜30代前半は仕事も
ないし、お金もないから自信もない。社会情勢で自信がつくということは性にも直結している
のではないかと思うんです。しかも20〜30代は男女平等が当たり前の世代。ごはんさえも
割り勘が普通の世代では『何故男ばっかり女を気持ちよくさせなきゃならないんだ』っていう
気持ちが強いのだと思います。だから年上を知ってしまった女性は、なかなか同世代と
付き合おうとは思わなくなってしまうのかもしれませんね」 

 20代や30代でも若年性EDの問題が深刻になり、どんどん淡白になる中、ギラギラと欲望を
むきだしにする団塊世代。

 30代の人妻も「結婚は同世代としたけど、旦那とのセックスは子供を作るためだけ。もう
旦那とは3年以上セックスレス。旦那も私もお互いにセックスする相手ではなくなったので、
快感は外に求めている」と言う。

 この女性だけでなく、既婚女性からは「年上にリードされるセックスがしたい」という声は
少なくない。よっぽどの巻き返しを図らないと「若い男不要論」が女性の間で起こる可能性も
あるかもしれない!?

オヤジ
<表>「最近1ヵ月セックスをしていない」夫婦のグラフは右肩あがり。特に30代、40代のセックスレスが深刻だという(共同通信調べ)

3P、下着フェチにストーカーまで!国会議員の異常な「性欲」と「性癖」

 つい最近も、女子大生とのラブホ援助交際を週刊誌にスッパ抜かれた議員いた。しかし、
「女子大生とラブホに行くぐらいなら、可愛いもの」と言うのは元政策秘書の朝倉秀雄氏だ。

 私は平成6年に行政マンから政策秘書に転じ、以来、17年間に衆参合わせて8名の
議員に仕えたが、失望させられたのは、本来は「言論の府」であるべき国会を「愛欲の府」に
してしまっていることだった。

 民主党の最高幹部であったI氏などは、年甲斐もなく銀座や赤坂のホステスやパーティーに
バンケットから派遣されてくる女の子たちに「どうだ僕の公設秘書にならないか。第一秘書で
年1000万円くらいにはなるぞ」などと口説きにかかり、国に愛人手当を払わせようという
魂胆だから呆れた話だ。

 つい最近も佐田玄一郎衆議院議院運営委員長(当時)が女子大生を湯島のラブホテルに
連れ込んで事に及んだことを週刊誌にスッパ抜かれているが、これらはまだ可愛いもので、
特に驚くにあたらない。

 議員の中には性的倒錯者や、まるで野獣のように自分の女性秘書に挑みかかる不徳漢も
少なくないからだ。

 議員のなかには「3人」でないと刺激がないという者は少なくない。いわゆる3P愛好者だ。
すでに故人だが、筆者がかつてお世話になったミニ政党の代表であったA参議院議員は
奥さんと愛人をベッドの両脇に置き、3人で絡まないと気がすまなかったというのだから、
悪趣味だ。

 下着フェチもいる。H参議院議員は女物の真紅のパンティを穿いて議場に出て来るし、
昨年末の総選挙で再び国会に舞い戻ったN代議士は、穿かせたままの女性のストッキングを
乱暴にビリビリと音を立てて引き裂き、嫌がる相手の悲鳴を聞くと、ぞくぞくして下半身が
熱くなり、無上の悦びを感じるのだという。

 特殊な環境と奇態なイデタチでないと刺激がないという者もいる。昨年末の総選挙で
落選したが、民主党のW議員はワイシャツにネクタイを着け、下半身だけ露出させ、
「俺は風呂場とか議員会館の中で、こんな格好をしないと興奮しないんだ」などと
うそぶきながら女性公設秘書と事に及んだ挙句、彼女の秘書給与までをネコババして
しまったのだから、かなり悪質だ。

 私が平成10年の秋から翌11年の秋まで仕えたM代議士もとんでもないことをやらかしている。
M氏は政界でも屈指の金持ちであったから、せっせと女漁りに励み、向島(むこうじま)
あたりに隠し子を作っていたが、銀座のホステスにも熱を上げ、本会議や委員会をサボって
議員会館を抜け出し、真っ昼間からホステスの住むマンションを急襲、「おい、開けてくれよ。
俺はおまえなしでは生きていけないんだ」などとベルを押し続けていた。

 相手にされないと見るや、億を超える金銭を与える約束をして、これを守らず、女性から
ストーカー行為による精神的被害と金銭の債務不履行で裁判所に訴えられ、大恥をかいて、
引退に追い込まれている。現職議員によるストーカー事件は憲政史上、他に例がないから、
M氏もまったく不名誉な記録を残したものである。

議員
<「言論の府」であるべき国会を「愛欲の府」にしてしまっている!?>

「関東連合」元幹部が著書を出版!発売直後から警察の“保護対象”になった理由とは・・・!

 「朝青龍暴行事件」「市川海老蔵事件」「六本木フラワー襲撃事件」・・・ここ数年でその名が
一気に世間に浸透し、現在も元総長の容疑者が海外逃亡中。『いびつな絆 関東連合の真実』を
執筆し、渦中の「関東連合」を白日の下に晒した人物に話を聞いた。

【本が出ても出なくても身の危険に変わりはない】

★本が刊行されてからも、特に環境が大きく変わった部分はありませんよ。というのも、
本を書く以前から、「あいつのガラ(身柄)をさらえ」「裏切り者の家族にも制裁を加えろ」
「工藤を殺(や)れ」といった指令が飛んでいましたからね。

 もちろん現在も身辺には気をつけています。たとえば車を乗り降りする際には周囲に
気を配るとか、夜には家の出入りをしないようにする、歓楽街には出ないとか。ただ、もともと
自分の背後に誰か立たれるのも嫌なタイプなので、それほど苦に感じているわけではありません。

◇不良グループ・関東連合の元幹部である工藤明男氏(筆名)は、現在の状況をこう語りはじめた。
先月、小社から刊行された工藤氏の著書『いびつな絆 関東連合の真実』が、大きな反響を
呼んでいる。「朝青龍暴行事件」「市川海老蔵事件」、そして、まったく無関係の男性を人違いで
集団襲撃し、殺害してしまった「六本木フラワー襲撃事件」と、関東連合はここ数年、様々な
凶悪事件を起こしてきた。

 工藤氏はこの本で、フラワー襲撃事件の真相をはじめ、闇に包まれてきた関東連合という
組織の成り立ちから、人脈、芸能界との関係に至るまで、その実像を明かしている。

 現在の工藤氏は、投資やコンサルタント業といった正業を営んでいるが、少年時代から
続いてきた関東連合というアウトローの“絆”の中で生きてきたこともまた事実。では、なぜ
ここにきて「関東連合の真実」を社会に向けて公表しようと考えたのだろうか。

★最初のきっかけは、やはり昨年9月に起きた「フラワー襲撃事件」です。主犯格だった
見立真一君は事件が起きた直後に海外に逃亡してしまいましたが、その後、海外から
送ってくる方針は、自己保身と連合を維持することしか考えていないような内容でした。

 ところが国内に残った襲撃メンバーのうち、見立君の同級生でもあった2人が
「自首して罪を償いたい」ということで見立君の方針と対立しはじめたんです。

 私自身は事件には関係していませんし、こうすればいい、ああすればいいという意見も
軽々しくは言えなかったので、様子を見ていましたが、襲撃に参加した人間が罪を償おうと
出頭しようとしているのに、見立君は「間違っている」「裏切りだ」と責め立てた。集団で
これだけの事件を起こしてしまい、ましてや人違いですから、やはりリーダーである見立君が、
罪を償うなりの方針を出さないのはおかしいと思っていました。

 しかも12月に入って、この2人が先に自首したことで、見立君の矛先がこっちに向きかねない
恐れもあって、それで事件を記録しはじめたんです。その間も、見立君側の支援者を通じて、
対応を話し合っていたのですが、案の定、見立君は「あいつ(工藤)が後輩たちをそそのかして
いる」と怒り出した。先に出頭した2人についても、私が裏で糸を引いていたとして、
「裏切り者はあいつだ」「下の人間を使ってあいつを殺る」と聞いたのが12月末です。

 私としては、双方に確認をしたうえで動いていたし、そんなことを言われる意味が分かりません。
「それでもそう言うのなら、やるならやるで、やってくれ」と、見立君の支援者を通じて伝えました。
今年の1月10日に、見立君を除く海外に逃亡していた襲撃メンバーが帰国して逮捕されましたが、
私はこのタイミングで携帯も変え、見立君側の支援者とも連絡を取るのをやめました。

 それでも人づてに「裏切り者」「殺る」といった見立君の考えが伝わってくるし、メディアでも
イニシャルながら私を批判するような情報が出はじめて、身の危険も感じるようになりました。
この先、身を潜めて暮らしていくという選択肢もありましたが、どうせ「殺る」と言われるのが
変わらないのなら、世の中の人に真実を分かってもらうほうが早いなと思って、本を書くことに
したんです。

 関東連合のメンバーはもちろん、その関係者も含めて誰にも相談はしていません。情報が
漏れた場合のことを考えて、発売直前まで誰にも伝えず、すべて自分1人で決めて実行しました。
その意味で本が出て一番驚いたのは、見立君サイドより、私の考えに賛同していてくれた人たち
だったかもしれません。

 本の発売後、あちこちから連絡があって、仲間内からはおおむね「大丈夫か?」
「よく言ってくれた、頑張れよ」と電話をもらいました。中立の人たちも、「お前がそこまで
腹をくくってやったことだったら、あとは気をつけてくれ」と理解してくれたようです。

 びっくりしたのは警察の反応で、発売翌日に「保護対象になった」と連絡が入ったのですが、
その前の連絡では、第一声が「おまえがあの工藤明生<注・『関東連合の黒幕』としてネット上に
流布(るふ)された嘘情報>だったのか!」でしたからね(笑)。この時点では、まだちゃんと本を
読んでいなかったのでしょう。

◇連合の実質的なリーダーで、IQ145を超える知能を持つといわれる見立容疑者だが、
その中で、工藤氏と見立容疑者はどんな関係だったのか。

★私にとって見立君は中学生の頃から知っている先輩ですけど、いわゆる暴走族の厳しい
縦社会の関係というよりは、幼なじみに近い感覚ですね。現役の暴走族だった頃は、世代も
チームも違っていたので、実はそれほどツルんでいたわけではありません。一緒に集会や
敵対チームの襲撃に行ったこともありましたけど、当時は世代やチームごとに「自分たちが
一番だ」という考えでしたから。

◇関東連合内部でも真面目になって正業に就く者、闇金やオレオレ詐欺のような裏ビジネスに
就く者と、進む道は徐々に別れ始めたが、中でも「生涯現役」を看板に連合への忠誠を求める
リーダーの見立とは、徐々に疎遠になっていったという。

 そんな関係が回復したのは08年に起きた事件がきっかけだ。連合関係者の金村剛弘さんが、
新宿の路上で何者かに撲殺されるという事件が発生し、一時的にではあるが、関東連合の
結束が強まった。

★あの事件では、さすがにみんな気弱になっていて、見立君からも、「こんな時だから仲間内で
いがみ合っている場合じゃない。みんなでやっていこう。協力してほしい」と言われました。
当時、真面目に仕事を始めて、仲間との距離が離れていた私にしても、幼なじみの奴らが、
下手をすれば殺されるかもしれないという状況ですから、できるところは協力しようと、また
付き合いが再開したんです。

 以前は見立君とは何度もぶつかりましたが、そうなると友人や関係者の周囲まで巻き込んで
しまう。それは面倒だったので、この頃は当たり障りなく付き合おうという感じでした。見立君は
自分のことについては秘密主義でしたが、暴力団の世界に行く行かないといった悩みや、
家やプライベートなことまで話していたのでそれなりに信用はされていたかもしれません。

◇だが、そんな関係も「フラワー襲撃事件」を契機に破綻(はたん)する。現在も海外逃亡中の
見立容疑者からは「工藤を殺れ」という指令が送られてきているという。

★正直に言えば、こんな生活がいつまで続くのかという思いもあります。裁判の結果がひとつの
節目になるのでしょうが、おそらく見立君は、自分からは出頭してこないでしょう。それに、裁判が
終わって先に出頭した下の人間たちの刑が思ったより軽かったとして、といってもみんな10年は
超えるとは思いますが、それで出てくるかといえば、それでも出てはこないと思います。つまり、
見立君が捕まらない限りは、この状態が続くと考えています。

 もちろん、本を出す以上は覚悟していたことですし、何を言われても私の考えは変わりません。
事件で亡くなられた方のためにも、これからもできる限り、関東連合の真実を明らかにしたいと
思っています。

インタビュー・構成/常松裕明

いびつ
元関東連合幹部・工藤明男氏。本を刊行後、その身を案ずる声が多く届いている(写真・カネコヤスシ)

巧妙化する詐欺の実態!個人情報だだ漏れの「プレミアム名簿」作りとは・・!?

 今年も4月段階で被害総額50億円超と、とてつもない規模で荒れ狂う振り込め詐欺だが、
その犯行を縁の下で支える「道具屋」の一人に、その実態を聞いた。道具屋とは詐欺グループ
に電話をかけるためのターゲット名簿や、トバシ携帯や逆転送などの不正な通信環境を
提供する協力業者のこと。道具屋のTが言う。

 「振り込め詐欺で的になるのは『独居・高齢・有資産』。ピンポイントで電話するために、
電話帳を使ったローラー作戦みたいな真似はやらず、取れるところから効率よく取る。
振り込め詐欺の手口は10年前と大して変わらないけど、道具屋は大きく進化しています」

 T曰く、道具屋には大きく分けて「収集」「下見」「パッケージ」の業務があるという。
「ここ2年ほどは、まず収集班が金に困って闇金から金をつまんでるホームヘルパーに
『認知症気味で金を持ってる高齢者の情報』をピンポイントで引いたり(入手したり)、
浄水器とかソーラーパネルとか他の訪販のヤラレ名簿(悪徳訪販の被害にすでに遭った
顧客リスト)を引いたりして、騙されやすいターゲットのベース名簿を作成。高齢者向けの
健康食品の購買者名簿とかは、かなり数が集まりましたね。

 そこに下見班が国勢調査を装った電話や訪問調査をかける手口がブームでした。これで、
資産状況や家族との連絡頻度などを聞き出す。この時点で、もう話しただけでこいつ
騙せないだろうみたいな相手は削除して、確実に一発向き(振り込め詐欺)の案件、
投資詐欺向きの案件などとパッケージ(分類)して、詐欺屋に提供するんです」

 何も手を加えない名簿に比べ、相手の属性から家族の情報まで網羅した名簿は、倍では
効かない大きな収益を詐欺グループにもたらす。だが道具屋の手口はまさに日進月歩。
2013年に入って、Tの関係する道具屋は収集班と下見班が合体した新たな手口で
“プレミアムな名簿”を作成している。

 「金を持ってる高齢者が興味をもっているのは、自宅のバリアフリー化とか、介護つき
高級老人ホームとか住宅型サービス、あと相続についてです。バリアフリーなんかは
リフォーム業者の見積書、相続はそれ専門の弁護士なんかから相談者名簿が流出してますが、
注目したのは高級老人ホームに入所を考えている高齢者です。

 そこでまず、独居高齢者ベースの名簿に、『介護施設入所コンサルタント』を名乗って
接触する部隊を作った。これなら国勢調査を騙るのと同じように、今の居住形態や
資産状況から息子の勤務先や部署・給料まで、洗いざらい調査できますからね」

■高齢者と接触して資産状況と性格を調査
 ターゲットの高齢者と接触する調査スタッフは、きちんと施設紹介業者としての企業
パンフレットも持参している。Tが見せてくれたパンフレットは、「提携施設事業者」の
設備紹介や魅力ポイントの紹介、体験入所の提案プランまで記載された本格的なものだった。

 「本格的で当たり前ですね。フォーマットは実在する紹介業者のホームページから
丸パクリですから。それをベースに、ターゲットになる相手の居住地域に合わせて
紹介する介護事業者の情報を差し替えているんです。トークにしても『介護事業者側は
入所者向けの資料送付は通常しない』とか、『そういうクローズな状態だから僕ら
紹介業者が要るんです』みたいなことを騙りますが、これも実在する紹介業者の丸パクリ」

 ターゲットとなった高齢者は、まさかこれが振り込め詐欺の情報収集とは思わないだろうし、
実際介護事業者を紹介するわけでもない以上、このネタ集めそのものが詐欺のような
ものだが、Tは「偽った社名で営業活動するだけでは詐欺罪にはならない」と笑う。

 「手間かけただけの見返りは道具屋にも十分あります。大体最近は高齢者が多く住む
郊外のニュータウンとかエリアで絞って100人規模の名簿を作って売りますが、確実に
数千万は上がってるみたいですからね」

 巧妙化・専門化する道具屋の裏事情。この段階で食い止めなければ、今後も詐偽被害は
拡大する一方だ。

詐欺
<名簿作りに携わる道具屋は、警察が名称を「母さん助けて詐欺」としたり「この通話は録音されている」と事前アナウンスを入れる電話機等の様々な対策を「全部無駄」と嘲笑する>

夏目漱石が描いた鉄道から日本最古のものまで!路面電車のある街へ

 実はいま、一時は「ジャマ電」とまで呼ばれた路面電車が、歴史上もっともオモシロイ状態にある。
「建設費や維持費が地下鉄の20分の1以下」という点が見直され、新路線が建設、利用者も
増加に転じているのだ。最新式の製造が追いつかないという問題が、古い車両と最新車両の
共存というなんとも贅沢な魅力をも生み出した。そんな街へご招待しよう。

■普通の電車が路面電車に!?世界で唯一の光景
 まず紹介したいのは、関西の京阪電鉄京津線《御陵(みささぎ)〜浜大津》だ。路面電車に
そぐわない長〜い車両が街中を走っている不思議な写真を撮影することができる。何かの間違い
のようにも思えるが、これは世界でも唯一、地下鉄車両が路面電車に乗り入れているからだ。

 電車の長さは4両編成で64m。道交法が許可する長さを34mもオーバーしてしまっているため、
普通ならパトカーにつかまってしまうところだが、ゆえに京阪電鉄は事前に国交省に出向き、
特別な許可を取ったという。普通の列車が、赤信号で止まり、通学する小学生たちに道を
譲っている姿は、なんともいえず愛嬌がある。

 次は、路線の総延長が35・1キロという全国一の規模を誇る広島電鉄(広島駅〜
広電宮島口ほか)だ。広島では、路面電車が東京における地下鉄のように、完全に市民の
足になっている。かの原爆の悲劇からも、わずか3日で電車を走らせ、アメリカ兵を仰天させた
という街なのだ。ここの新型は「グリーンムーバー」。大小5車体を連結し、全長も30mある。
床が地上33僂箸いδ仰秕欧覆里如長〜いツイタテが路上を移動しているように見える(笑)。

 こんな新型がデビューする一方で、半世紀前に造られた古豪も活躍しているのが広島だ。
京都・大阪・神戸からやって来たベテラン車両が、その土地での塗装に復元され、京阪神からの
観光客に大好評。福岡からの3車体連接車もラッシュ時に重宝されている。

 それにしても、よくこんなバラバラな種類の電車を運転できるものだと感心し、運転士に尋ねたところ、
「車種統一が悲願なのは事実。でも遠方から来たお客さんが、『ワシは若い頃、京都でこの電車に
乗って通勤していたよ、懐かしいなあ』などと言って喜んでくれると、いろんな電車があるのも
悪くないなと思いますよ」と、彼は微笑(ほほえ)んだ。

■日本最古の路面電車が走るのは函館市
 古参車といえば、北の港町を行く函館市電(湯の川〜谷地頭ほか、左の写真)も見逃せない。
「まだまだ若造には任せられんわい」と頑張る名物電車がいる。オン歳なんと105歳、明治43年に
製造された、日本最古の路面電車「箱館ハイカラ號(ごう)」だ。“彼”は大正7年に函館入りし、
第一線で働いた後、除雪車に改造されていたが、それを観光用として元の姿に戻されたものである。

 通常、電車は一両あたり4 軸の車輪をもつが、“彼”は車体が小さいので2軸しかない。
通常の半分の動力を最大限使い、海から街へ続く急坂を頑張って登るその姿には、
見ている者も思わずこぶしを握ってしまうだろう。

■夏目漱石『坊っちゃん』に出てくる車両を復活!
 舞台は四国に移り、夏目漱石の『坊っちゃん』で描かれた松山へ。同作には、この街を走る
「マツチ箱のやうな」軽便列車が出てくるが、これを細かいリベットや配管まで、きわめて精密に
復元した「坊っちゃん列車」が、伊予鉄道松山市内線に走っている。漱石が描いたのは、
同じ伊予鉄道でも別の路線で現存しないが、まさか別の路面に復活させるとは、何とスバラシイ
発想だろう!

 世界で唯一の路面SL(中身はディーゼル機関車だが、ちゃんと煙突から白煙を吐く)は、
漱石が表現した通り「ピュー」という汽笛を鳴らして、今日も松山市街と道後温泉間を結んでいる。
また、松山市内線の大手町電停のそばでは、一般鉄道の踏切を、路面電車が車や歩行者と
いっしょに渡るという、これまた全国唯一の奇景も見られる。

 北陸の穀倉地帯を走る福井鉄道(田原町〜越前武生など)は、最近になって、爬虫類的な
カオをした新型車(右の写真)を誕生させたり、名鉄からコンパクトカーを大量に購入したりと、
なかなか未来志向の路面電車である。しかし、福鉄には元来の、「一般鉄道用の巨漢が
路面を走る」光景もまだ残っている。時間は朝夕のラッシュ時。JRなどとほぼ同じ車体サイズの
大型車が混雑をさばいている。

■あえて板塀に古看板 懐かし路線の荒川線
 昭和30年代まで、東京の都電の運行系統は51コースもあり、総延長は400キロを超え、
東京〜大阪の直線距離より長かった。それが、現在は荒川線(三ノ輪橋〜早稲田、)1本
(12キロ)を残すのみ。

 しかし、逆にいえば「よくぞ荒川線を残してくれた」とも思う。鬼子母神やとげぬき地蔵、
飛鳥山といった下町名所をいくつも結んで走るルートがこの路線。今や東京観光になくては
ならない乗り物となっている。都電側も「懐かし需要」に応え、正面の窓下にライトが1個だけ
(へそライト)で、大正時代に流行した側面の丸窓があるレトロカー9000形を平成19年に新造。

「都電全盛期を思い出す」として、乗客の人気を集めている。電停(バス停ではない)の新装も
その伝で行われ、昭和30年代を思わせる板塀に、薄い緑色の電停標識を配した。さらに
一部の車両では、運転室の仕切りに藍染めのノレンまで垂らしている。

 最後は、JRの廃止対象路線を一部路面電車に切り替えたら、乗客数が4倍も増加したと
いう富山市の「富山ライトレール」(富山駅北〜岩瀬浜)の痛快談で締めくくろう。富山県は
1世帯当たりのクルマ所有台数が1・64台で全国一(全国平均は1・07台)、マイカー通勤・
通学率も72%と、山形県に次ぐ全国2位。

 そんな土地柄で、赤字路線「富山港線」を平成18年にJRから引き継ぎ、古い車両や鉄道設備
すべてを近代化し、新時代の路面電車LRT(ライトレール・トランジットシステム)に生まれ変わらせる
という事業が行われた。

 「ホントに出来るのか」と思っていたが、乗客数は、JR時代末期(平成17年秋)に一日約1000〜
2000人まで落ち込んだものが、再生から2年で一日約4500人にまで増えた。現在は電車に
接続するバスのネットワークも拡充し、クルマに逸走した人々を呼び戻しつつある。
路面電車はいまアツイ。

文・写真/遠森 慶

電車
<写真左:日本最古の路面電車「箱館ハイカラ號(ごう)」/写真右:未来志向の路面電車「福井鉄道」>
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