2012年12月

報酬13億円!日産のゴーン社長を超える日本人とは・・・!?

 日産のカルロス・ゴーン社長の役員報酬が9億8700万円・・・。この金額の大きさが、適正なのか
どうかが大きく報道された。しかし、じつは彼を3億円も上回る、13億3300万円という高額報酬を
手にした日本人役員がいたのをご存じだろうか。

 その名は樫尾俊雄氏。カシオ計算機の元会長である。しかし、じつは樫尾氏は今年の5月に肺炎の
ため死去しており、報酬のうち13億1900万円は退職慰労金。とはいえ、受取額でゴーン氏を抜いた
のは事実だ。現職で国内最高報酬を手にしたのはゴーン氏だが、この金額について同氏は、「(世界の)
CEOの平均は11億8000万円」と言って、自身の報酬が決して高額ではないという認識を示した。

 世界に目を向けると、アップル社のCEO、ティム・クック氏は2011年で全米最高額となった
3億7800万ドル(約300億円)を受け取ったとされるなど、その報酬は桁違い。今後
グローバリゼーションが進めば、日本人でも報酬100億円を超える役員が出てくるのだろうか。

取材・文/オフィス三銃士

ゴーン

ゴーン社長の報酬も世界レベルでは平均以下だという

テレビより高い!高級ヘッドフォンが売れまくっている!!

■ヘッドホンコーナーに集う若者たち
 11月某日。平日の昼間だというのに、秋葉原にある「イヤホン・ヘッドホン専門店e☆イヤホン」には、
大学生とおぼしき若者が数多く来店していた。誰もが、視聴用サンプルがずらりと並ぶコーナーで
高級ヘッドホンやイヤホン(以下イヤホン略)を次々と試聴している。

 そう今、高級ヘッドホンが売れに売れている。スマートフォンやオーディオプレイヤーの多くには、
購入時にイヤホンが付属しているが、それでは満足できず、数千円、そして数万円の高級ヘッドホンに
手を出す若者が増えているのだ。ヘッドホン専門店「e☆イヤホン」でスーパーバイザーを務める
岡田卓也さんは、その人気をこう語る。「売れ筋はイヤホンで5000円から1万円まで、ヘッドホンで
2万〜3万円の製品。ただし、10万円超の高級品もコンスタントに売れていますね」

 最近では、約13万円で発売されているオーストリアのオーディオメーカーAKG(アー・カー・ゲー)の
『K3003』という高級イヤホンが、8月以降のわずか3カ月で、100本以上も売れたという。しかも、
その購入客の多くは若者だ。「僕たちの世代はピュアオーディオの音をもともと知らないんです。でも、
誰かがいいヘッドホンを買うと、その情報はすぐにSNSなどでシェアされます。するとそれって
いいのかな?って関心を持ち、本当によかったとき口コミが広がっていくんです。そうやっていい音を
一度知るともう戻れなくなりますよね」(同)

■メーカー各社も高級市場に続々と参入
 メーカー各社が積極的に取り組む高級ヘッドホン市場。この市場が動くきっかけになったのが、
2001年のiPodの登場だ。最初に火をつけたのは、アメリカのSHURE(シュア)というメーカーの
高級ヘッドホン。iPodがゆっくりとブームを迎える中で、音に意識の高い一部のマニアの間で、
5万円超もするSHUREのイヤホンが注目を集めていたのである。しかし、その頃はあくまで一部の
マニアの間での人気に過ぎなかった。

 そして、iPhoneをはじめとするスマートフォンの登場により、日常的にイヤホンを持ち歩く人の数が
大幅に増加した。これまでのマニア層だけでなく、一般の方々もイヤホンを日常的に利用するように
なり、今、高級ヘッドホン市場が爆発的に膨らんでいるというわけだ。

 デジタルからAV関連まで幅広い製品に精通する中沢雄二氏によると日本のヘッドホン市場は
アメリカに次ぐ世界2位の規模。しかも高級品が売れる魅力的な市場だ。スマートフォンブームに乗って、
海外メーカーが日本市場に続々と参入。これまで国内代理店を通して、細々と売っていた海外メーカーも
この数年で日本支社を立ち上げるなど、本気を見せている。

 「ヘッドホンは、AV機器では珍しく、『世界初』がつく製品が次々と出ています。つまりまだ成熟して
いないということ。さらに、テレビのように国によって電圧などの仕様が違うということもなく、海外展開
がしやすいという側面もあります」(中沢氏)

 現在、国内のヘッドホン市場では、ソニーとオーディオテクニカが2強として高いシェアを誇り、他が
追随しているという状況だ。そこにSHURE(シュア)やSENHEISER(ゼンハイザー)などの海外勢が
高級ゾーンで支持を集め、さらに国内の老舗や新興メーカーが続々と高級モデルの発売を始めている。
先に登場した「e☆イヤホン」などの専門店では、量販店のデータをもとに作られる国内シェアには登場
しないメーカーの高級ヘッドホンが飛ぶように売れているという。ビジネスチャンスは誰にでもあるといえ、
大手メーカーも安心してはいられない状況なのだ。

ヘッドフォン

<今注目されている高級ヘッドフォン>

取材・文/コヤマタカヒロ

尼崎「連続不審死事件」でも報道されない!?「生保の闇」とは・・・

 尼崎市を舞台にした連続不審死事件。続々と遺体が発見される一方で、主犯格の角田美代子
容疑者(64)ら8人が逮捕され、事件の全容解明へ向け捜査が急ピッチで進められている。
複雑怪奇なこの事件、擬似家族の相関関係は簡単に理解できるものではないが、注目されるのは、
長年仕事もせず、マンションでぜいたく三昧の生活を送っていた角田被告らの「資金源」である。

 事件を取材する在阪の社会部記者が語る。「当局が注目しているのは保険金です。この事件の
犠牲者の一部は保険金目的で殺害されている。誰がどのような形で偽装事故に協力していたのか。
生保業界は戦々恐々としていますが、有力メディアのスポンサーでもある生保のスキャンダルは
報道されにくい事情もあって、いまのところ明るみに出ていません」

 一連の事件が発覚する契機ともなったのが、2005年に沖縄県の観光名所「万座毛」で起きた
「転落事故死」事件だった。角田美代子容疑者の義理の妹、角田三枝子容疑者の夫である久芳さん
(当時51)が、高さ30メートルの崖から転落して死亡したとされるこの事件。沖縄県警に「事故死」と
断定され保険金6000万円とマンションを相続したのは角田三枝子容疑者であったが、当時三枝子
容疑者や角田美代子容疑者の夫である鄭頼太郎容疑者(62)らにも多額の保険金がかけられていた。

 「美代子容疑者は問題の沖縄旅行前、亡くなった久芳さんに『死ななければ三枝子や頼太郎が
死ぬことになる。家族のために死んでくれ』と説得したとされています。こうしたモラルリスクを生保の
保険外交員が知りながら契約を交わしていたとなれば、間接的に生保が尼崎事件に協力していたこと
になる。これが露見すれば大変なスキャンダルになります」

 もっとも保険金詐欺容疑は時効成立期間が7年であり、2005年に起きた久芳さんの事件に
ついては、保険金詐欺については時効が成立している可能性がある(自殺教唆の場合は10年で
時効成立)。

 「関係者らの供述によれば、三枝子と久芳さんの間に夫婦関係の実態はなく、保険金目当てに
縁戚関係を作ったとの見方が浮上している。ドラム缶にコンクリート詰めにされて海に遺棄された
久芳さんの兄の橋本次郎さんは、マンションで暴行・監禁され衰弱死したことが分かっているが、
他の犠牲者たちに保険金はかけられていなかったのか。また美枝子、頼太郎以外に多額の保険金を
かけられていた人物がいなかったかどうかが事件の鍵となってくるでしょう」(同)

■「保険金殺人」の陰に「黒い外交員」の存在
 いわゆる保険金詐欺、保険金殺人事件において、必ず浮上するのが「黒い保険外交員」の存在だ。
専門知識を駆使して健康診断を担当する医師を騙し、不正な保険契約を成立させる。大型契約を結び
自身の成績を上げる目的もあれば、犯罪に積極的に加担し、後に成功報酬を受け取るケースもある。

 1997年に起きた和歌山砒素カレー事件では、実行犯の元保険外交員、林真須美(現・死刑囚)が、
多額の保険金詐欺に手を染めていたことが発覚した。真須美の夫も実刑判決を受けている。また
90年代後半に、埼玉県の本庄市を舞台に発生した連続保険金殺人事件(主犯の八木茂は死刑確定)
では、複数の女性保険外交員が不正な保険契約に加担し、犯行に関与していたことが分かっている。

 こうした実態は、知る人ぞ知る「常識」であり、業界の問題点として以前から認識されているものの、
生保のスキャンダルが大新聞、テレビのタブーであるため、ほとんど報道されることがなく終わっている。

 「久芳さんには生保3社に多額の保険金がかけられており、すでにこの時点で業界関係者なら
不自然と気づくはず。また、マンションにしても、久芳さんの死後、契約者の死亡で支払いが免除される
団体信用生命保険から、残債3000万円が支払われた。角田美代子と三枝子の義理姉妹に支配
されていた久芳さんがマンションの名義人になっていること自体、不自然な話ですが、どうして
生保各社がこの実態に気づかなかったのか。解明が待たれるところです」(同)

 事件の主犯格と目される角田美代子被告については裁判員裁判となる可能性が高い。奇怪な
人間関係に隠された「生保の闇」に光が当てられる日はくるのだろうか。

尼崎

<尼崎事件相関図>
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