2012年11月

中国「高速道路」総延長、なんと10万km!手抜き工事&事故多発の実態・・・

 中国の高速道路の総延長は、2011年末現在、約8万5000kmで、アメリカに次ぐ世界第2位。
ただし、20年までに10万kmを開通させるための工事が計画どおり進んでおり、世界一は既定路線だ。
広い国土の小都市(県庁所在地のような街)をつなぐのだから、当然、その距離も長くなって当たり前。
問題は完成までのスピードだ。

 中国の地方都市で農業指導を行った経験のある吉行豪太氏によれば、「道路計画が決定した途端、
工事に取りかかる感じです。地質調査とか土地の強度とか、そういう調査をいつ行ったのか、町の人に
聞いても覚えがないようでした」もちろん計画段階できちんと調査を行っているはず。だが、大事故が
起こっているのもまた事実だ。

 中国情報を伝える大紀元日本は今年の7月に「試験開通中に路面崩落 2人死亡」というニュースを
配信した。事故があったのは雲南省緑春県内の2級道路で、4月27日に完成したばかり。道路は
試験開通後まもなく、数カ所の路面が崩落したため、一時利用禁止となっていた。6月30日に補修工事
が終了し、再開。その直後の7月2日に路面の半分が突然崩落し、走行中のマイクロバスが崖へ転落。
死者2人をだしたという。

 この事故に対して、緑春県では「この時期は雨が多く崖崩れが頻発する。今回の事故もこういった
地質災害によるもので、正常な事故」というから、あきれる。「国は安全を置き去りにしてもいいと
思ってはいません。ただ、なによりもさきに世界一になることが大前提で、中央の目が届かないところに
なると、『計画よりも早く作り上げること』に地方役人が血道を上げることになり、突貫工事で安全が
おろそかになっているんです」(吉行氏)沿岸部など大都市部周辺の道路は目が行き届いているので
安心。ただし、沿岸部から離れるときは、注意が必要なのである。

中国事故

<写真>運転マナーの悪さから事故も多い

取材・文/BTMJ  写真/共同通信

中国「世界一」の裏側 〜交通事故死者数も世界一 運転免許はお金で買う?〜

 09年、中国では1364万4800台のクルマが売れ(統計・中国汽車工業協会)販売台数世界一
に躍り出た。生産台数も同年1379万1000台と世界一。輸出大国なのだから生産が多いのは
頷(うなず)ける。もはやクルマは「国内で売るために、国内で生産」しているのだ。

 「最近は小型車購入に対して補助金を出すなどの努力もしています」というのは、前出の向坂氏だ。
「中国の純国産車には小型車が多い。つまり補助金は純国産車優遇措置なのです。ただ町でみかける
中国車はどこかでみたことがあるな、という印象です。クルマを作る技術も低いですから、パクリと
いわれても仕方ないですね」

 販売&生産数世界一というのは誇り高き数値。だが一方では交通事故死傷者数も世界一という、
決して誇れないデータも存在する。「日本人が中国で暮らす場合は自分で運転せずに、運転手を雇った
ほうがいい」上海の工場に出向となった杉山浩幸氏(仮名)は、赴任当日、バトンタッチした工場長に
こう助言された。中国人は運転が荒すぎ、日本人がそれに慣れることはないという。

 「日本の自動車教習所に当たる駕(ジアシャオ)校もみて回りましたが、なんと、免許を取る本人で
なくて代理人が教習を受ければ大丈夫と言われましたし。また、いっそのことお金を払ってくれれば、
免許は渡しますよってね。そりゃ、事故も増えますよ」物損事故など、日常茶飯事のため、警察を
呼ばないというから、データに残る事故は、本当にヤバい事故の数値にすぎないのだ。

中国

<写真>都心では毎日のように渋滞に悩まされる

取材・文/BTMJ  写真/共同通信

被害急増!身近に迫る超危険な外来生物!!

ペットが野生化したのか、はたまたコンテナにまぎれて入り込んだのか、真相は明らかになっていない
危険な外来生物たち。本来いるはずのない生物が亜熱帯化しつつある日本で次々に繁殖している。
そして多摩川ではさらなる異常事態が起きていた。

生物

<写真>ワニガメ:水質汚染や乱獲などにより、生息数は減少傾向にある。要注意外来生物に指定。

■国でさえ管理しきれない超危険な外来生物
 現在外来種が、生態系に悪影響を及ぼしたり、人の生命や身体に危害を加えている。日本では
外来種がもたらす病原菌や寄生虫の流入を防ぐため、2004年に特定外来生物による生態系等に
係わる被害の防止に関する法律(外来生物法)を成立させた。この法律により、生活に危害を及ぼす
恐れのある外来種は「特定外来生物」に指定され、飼育や輸入の規制が可能に。だが、しょせんは
後づけの対策、根本的な解決には至っていない。

 これらの問題が起きている背景について、環境省の外来生物対策室に話を聞くと、「特定外来生物
は密輸で運ばれたり、外国からのコンテナ貨物などに付着して上陸することもあります。そのためすべて
を規制するのは困難なのです」と語る。

■被害が急増しているセアカゴケグモの脅威
 日本各地に数多く存在する外来生物のなかでも特に注意したいのが、関西をはじめとして全国の
23府県に生息する「セアカゴケグモ」だ。今年の9月3日、福岡市の介護施設に入所する86歳の
女性がこの毒グモに噛(か)まれて入院するなど、被害が急増している。

 セアカゴケグモの毒液には強力な神経毒が含まれており、嚙まれると進行性の筋肉麻痺が生じる
恐れもある。そんな危険なクモが、今なぜ急激に増殖しているのだろうか。クモ研究家の清水裕行さん
は次のように分析する。

 「乾燥気候を好むセアカゴケグモは、コンクリートとアスファルトで覆われた都市環境での生活に
非常に適しているのです。くわえて近年、ヒートアイランド現象による都市の高温化で越冬が可能に
なったことが、都市部を中心に繁殖している原因だと思われます」

 現在、国や自治体では危険な外来種の駆除活動を行ってはいるものの、予算の関係もあり大規模な
駆除には至っていない。特にセアカゴケグモは天敵が少ないだけでなく、一度に数百匹もの卵を生む
という。この卵は丈夫な袋で保護されているので、殺虫剤程度ではほとんど効果がない。そのため、
徹底的な駆除が急務となっているのである。危険な外来種の問題は、一筋縄ではいかないのだ。

■身近なところで増殖中 意外と知らない外来生物
 関東近郊にも危険な外来生物の影がしのび寄る。たとえば千葉県八千代(やちよ)市など6市町に
またがる印旛(いんば)沼周辺の湿地では、人間にも嚙みつく恐れのある凶暴なカミツキガメの繁殖が
確認されている。

 またカミツキガメの一種であるワニガメは、元はペットとして飼われていたものが捨てられ、今では
全国各地で多数の目撃情報がある。なかには、大きいもので体重100坩幣紊砲發覆蝓∋劼匹發了悗
噛みちぎるほどの威力を持っている超危険生物だ。これだけではない。首都圏など12都県に生息して
いるアルゼンチンアリは攻撃性が強く、人家に侵入して人間に嚙みつくこともあるという。毒性はない
ものの、就寝中に嚙まれて「よく眠れない」という被害例がでている。

 また、セアカゴケグモと同じゴケグモ属のハイイロゴケグモは、東京・神奈川などに多く生息している。
「牙が短く、比較的おとなしいとみられて過小評価されていますが、セアカゴケグモと同等の危険性が
あります」(清水氏) 重症になると、進行性の筋肉まひが生じる可能性もある。

 そして意外なのが、かつてはペットとしても人気があったアライグマ。野生化したアライグマが多数
みつかっており、農作物に被害を及ぼしているだけでなく、人を襲う危険性も危惧されている。見た目の
愛くるしさにだまされがちだが、じつは凶暴な一面を持ち合わせている。このように、関東近郊だけでも
多数確認されている外来生物。これらの恐怖と向き合うには一人ひとりが知識を身につけて対策をとる
以外の方法はないのが現状である。

取材・文/常井宏平、オフィス三銃士

大震災で怖いのは大火災!生き延びる方法とは?

■都市型震災の恐怖の的、それは火災だ!
 昨年の東日本大震災でも津波の猛威の後、火災は起こった。コンビナート火災での激しく黒煙を
上げながら燃える姿や宮城県気仙沼市の猛火をご記憶の読者もいるだろう。「あの日、通りの向こう
から、飛び火っていうんですか、文字通り、屋根から屋根へ飛び移ってるのが見えて。熱いのと眼が
痛いのとで、おかしくなりそうでした」(元気仙沼市在住/吉野道美さん)

 「火が消えて、地元の消防団と一緒に巡回をやってたら、瓦礫(がれき) から火が弾けて、いやあ、
ホントに弾(はじ)けたんだ。ポンと出てきた私の拳くらいの火の玉が、木造の倒壊家屋のほうに飛んだ
んだ。するとガスのスイッチ捻(ひね)ったみたいに燃えだした」(元気仙沼市在住/桑野真二郎さん)

 「ボヤがずーっと続いていつになったら消えるか途方に暮れた。消防団に協力して頂くのも危険だと
翌日から感じました。化学火災っぽい鼻を突く悪臭も発生していました。火の出処を探そうにも瓦礫で
身動きが取れなかった」(気仙沼市消防隊員/Aさん)

 以上は昨年聞き取りした、猛火に襲われた気仙沼市での証言だ。震災被害で建物の倒壊とともに
恐れられる火災。とくに大規模火災の恐ろしさを、過去の体験も含めて学び、生き残るすべを考えて
いきたい。

■断水で消火が遅れた阪神淡路火災
 1995年1月17日、午前5時46分、淡路島北部を震源とするM7・3の地震が発生した。震源の
深さ16キロ。神戸市長田区の木造住宅密集地では、関東大震災で猛威を振るった「火災旋風」が
確認されている。「遠目やったけど、一回倒れた建物が空のほうへ火と一緒に持ち上がっていくのを
見ました。これは見間違いかもしれない。そう思っていましたけど、火災旋風というのはそういう力が
あると知って驚きました」(元長田区在住/稗田正枝さん)

 火災発生の原因は、揺れにより停止された送電が一時的に再開され、倒壊した家屋で漏電し、
損壊した送電機や家電品が火種になったこと、といわれている。聞き取りをした際、消火活動に
あたっていた当時の消防隊員が「断水してしまって消火ができんかったんがつらかった」と答えてくれた。
まず、地震で火災が起きた際、「断水」で消火ができなくなることがあると覚えておきたい。

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台東区立下町風俗資料館発行「関東大震災と復興の時代」(2012年9月1日発行)より

■大規模火災、その時、我々はどうすればいい?
 地震火災の避難場所に関して都の都市整備局へ問い合わせた。「私どもとしては189箇所の
避難場所は適当であると認識しております。また地区内残留地区は不燃化も進んでおりますので、
大規模延焼は起こる可能性が低いと考えて設定しております」という回答が寄せられた。

 それならばと避難場所のマップを見てみる。新たに想定されている中央区・江東区などの津波予想
地域や隅田川沿い、赤坂見附周辺の液状化地域、副都心などの建造物の崩落及び損壊予想地域と
突き合わせると、189箇所中での実効使用面積は20%から40%は狭まることがわかる
(墨田区在住・若松さんの試算)。

 例えば早稲田大学キャンパス内などは有効面積8万4千平米に対し、避難人口が約5万7千人。
実地に歩いてみたが、建物部や生垣部などの面積を含めている有効面積ではと考えられ、ここでも
区外通行人や車両運転者の人数を勘定に入れていなかった。

 観光や遊興目的の流入人口の多い渋谷区では明治神宮が最大の避難場所としている。全避難地区
割当は区民想定であり避難人口想定である27万人を超えるはずだ。なぜなら都による昼間人口の推計
では渋谷区内は通勤・通学者など含め55万人を数えているのだから。このように自治体が指定する避難
プランは明らかに避難人口と場所のバランスが悪く、地勢的にも考慮されていないものが多いとわかる。

■装備と逃げ場を自分で確保せよ!
 想定される最悪の火災、そして避難指定区域の不備のなか、僕らはどうやって自分や家族の命を
守ればいいのか。これまでに伺った人たちの声を紹介したい。「阪神淡路大震災で思うたことは、
お上の言うとおりに動いてたら命はない言うことやね。日頃からここは安全か? 思うて家族と相談して
おくことや。逃げ場は自分らで探して、近所とも話し合うことやね」(前出・篠原篤さん)

 「火は信じられないほど熱い。そして火の回りは早いんです。まず思うのは身軽にしておくこと。避難に
荷物をたくさん持ってというのは考えられない。まず命を持って逃げる。大事な荷物は命だけです」
(前出・桑野真二郎さん)
 「集団ヒステリーっていうのかね。あれは怖い。戦争の時も逃げ場を失うのは、ダダーっと勢いで
逃げた人たちだ。単独や少人数で正気を保って、逃げるのがいいと思うね」(前出・真崎圭之助さん)

 「火災の場所がどこなのかの情報を得ること。高い場所に登って見るのもいい。観察です。火災旋風の
危険性を持つ場所へ近づかない」(前出・畔田宏さん)
 「水をかける消火が効かない場合があることを知ってほしい。薬局やガススタンド、加工工場、
化学物質を積んでるようなトレーラーへの消火を素人で行わない。逃げる、を心がけて欲しいです」
(前出・伊地知守さん)

 地震活動期のいま、絶えず危機にさらされているといっていいと思う。その中で、命を守ることに真剣に
目を向けることが迫られている。恐怖していても前に進まない。目を開き、経験の声に学び、何が何でも
生き延びること。この単純な命題を地震国日本で暮らす僕らは肝に銘じるしかない。

取材・文/岸川真(作家)
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