昨今、テレビや雑誌で話題沸騰中の「ふるさと納税」。書店でもふるさと納税コーナーができるほどの盛り上がりを見せている。ここでは人気の自治体と特産品をランキング形式で紹介。今年の申し込みまであとわずか。お気に入りを見つけて、今すぐふるさと納税してみよう!
■2000円で数万円相当の特産品をゲット
年末が近づき、ますます盛り上がりを見せるふるさと納税。「すごくお得らしい」と、一度は耳にしたことがある人も多いだろう。
“納税”というとイメージしにくいが、形式的には地方への“寄附”に近い。過疎で税収減少に悩む自治体や地方間格差を是正しようというコンセプトから生まれたからだ。ふるさと納税は簡単にいうと、1万円を寄附すれば、税金から8000円が還付・減額され、実質2000円で全国の豪華な産地直送グルメがもらえるという制度だ。
寄附のお礼としてもらえる特産品は、A4〜5ランクの特産和牛や全国の米どころから届くブランド米、旬の高級果物、エビやカニなどの魚介類など、1品当たり4000円〜5000円相当の特産品が多いから、お得度はかなり高い。
さらに、“ふるさと”といっても自分の生まれ故郷や実家がある市町村でなくてもOK。魅力的な特産品がもらえる好きな複数の自治体に寄附していいのだ。おかげで、A町に1万円寄附して伊勢エビをもらい、B村に1万円寄附してサクランボをもらい、C市に1万円寄附してワインをもらう……なんてことが可能となる。これらを全部もらっても、確定申告をすれば負担はたった2000円だけでいいのだ!
例えば、東京都千代田区の住民が山形県に1万円分のふるさと納税をして山形牛をもらったとしよう。1万円のうち、山形県庁は地元生産者から6000円で山形牛を仕入れて寄附者に発送し、山形県は4000円の税収増となる。本来は入る予定だった千代田区の税収が減ってしまうが、寄附者・自治体・生産者3者にメリットがあり、地方活性化に一役買う仕組みとなっている。
1万円寄附で1品もらえる自治体が多いが、最近では5000円からという自治体も増えており、今まで以上に手軽に始めやすくなっている。では、どこが本当にお得なのか。参考にしてほしいのが、2013年度に寄附金額が多かった4自治体だ。いずれも数十種類以上の豪華特産品が揃っている人気自治体。また、肉、米、魚介類、果物などの人気ジャンルは、ふるさと納税の達人・金森重樹さんが選んでくれた。欲しい特産品があったら、年内に申し込んで早速寄附をしよう!
<人気自治体ランキング>
【第1位】鳥取県米子市
●最低寄附金額:3000円〜
●豊富で多彩な特産品で人気ナンバーワン自治体!
1万円以上の寄附で選べる特産品数は63品と非常に豊富で、肉は鳥取県産ポークロゼや、大山ハム、大山地鶏、鳥取和牛、トトリコ黒豚などバリエーションも多彩なのが人気。3000円以上のふるさと納税をした人全員に、どらやきや栃の実茶などが入った地元特産品等13品のセット「米子市民体験パック」が贈呈されるのもうれしい。
【第2位】佐賀県玄海町
●最低寄附金額:5000円〜
●玄海の旬な特産品がもらえるプレミアムプランが人気
海産4種を詰め合わせた「玄界灘の恵」や、「玄海町産黒毛和牛」が1万円以上の寄附でもらえる。また、10万円以上の寄附者に玄海町の旬の特産品が毎月1回、1年にわたって届く「Premium GENKAI」には申し込みが殺到している。3万円以上の「山の幸ギフト」「海の幸ギフト」も最上級佐賀牛や、とらふぐと真鯛のセットなどが届くとあって人気。
【第3位】宮崎県綾町
●最低寄附金額:1万円〜
●“有機農業の町”綾町でつくられた安心な特産品
宮崎牛のなかでも稀少な「綾牛」は供給量を上回る申し込みのため、現在受け付けを停止する人気ぶり。「綾ぶどう豚」の食べ尽くしセットも発送まで2〜3カ月以上かかるという。ほかにも地元産米「綾っ子」10kgや、4〜6月発送の「完熟マンゴー」2玉、「綾ワイン&ささみの燻製のセット」など、食材への安心感が高い綾ブランドの品が多数ラインナップ。
【第4位】北海道上士幌町
●最低寄附金額:1万円〜
●十勝ナイタイ和牛で知名度を上げた上士幌町
上士幌町で特に人気は、「ナイタイ高原牧場」にちなんで名付けられた上士幌町産の和牛「十勝ナイタイ和牛」と「十勝ハーブ牛」。すき焼き、しゃぶしゃぶ、焼き肉、ステーキと種類も豊富。ほかに、じゃがいもなどの野菜や豆類、はちみつ、ジェラートなどの酪農製品も評価が高い。寄附のたびに何度でも特産品がもらえる自治体としても押さえておきたい。
取材・文/横山 薫
(『宝島』2015年1月号より一部抜粋)
※本誌ではジャンル別ランキングも紹介しています
■2000円で数万円相当の特産品をゲット
年末が近づき、ますます盛り上がりを見せるふるさと納税。「すごくお得らしい」と、一度は耳にしたことがある人も多いだろう。
“納税”というとイメージしにくいが、形式的には地方への“寄附”に近い。過疎で税収減少に悩む自治体や地方間格差を是正しようというコンセプトから生まれたからだ。ふるさと納税は簡単にいうと、1万円を寄附すれば、税金から8000円が還付・減額され、実質2000円で全国の豪華な産地直送グルメがもらえるという制度だ。
寄附のお礼としてもらえる特産品は、A4〜5ランクの特産和牛や全国の米どころから届くブランド米、旬の高級果物、エビやカニなどの魚介類など、1品当たり4000円〜5000円相当の特産品が多いから、お得度はかなり高い。
さらに、“ふるさと”といっても自分の生まれ故郷や実家がある市町村でなくてもOK。魅力的な特産品がもらえる好きな複数の自治体に寄附していいのだ。おかげで、A町に1万円寄附して伊勢エビをもらい、B村に1万円寄附してサクランボをもらい、C市に1万円寄附してワインをもらう……なんてことが可能となる。これらを全部もらっても、確定申告をすれば負担はたった2000円だけでいいのだ!
例えば、東京都千代田区の住民が山形県に1万円分のふるさと納税をして山形牛をもらったとしよう。1万円のうち、山形県庁は地元生産者から6000円で山形牛を仕入れて寄附者に発送し、山形県は4000円の税収増となる。本来は入る予定だった千代田区の税収が減ってしまうが、寄附者・自治体・生産者3者にメリットがあり、地方活性化に一役買う仕組みとなっている。
1万円寄附で1品もらえる自治体が多いが、最近では5000円からという自治体も増えており、今まで以上に手軽に始めやすくなっている。では、どこが本当にお得なのか。参考にしてほしいのが、2013年度に寄附金額が多かった4自治体だ。いずれも数十種類以上の豪華特産品が揃っている人気自治体。また、肉、米、魚介類、果物などの人気ジャンルは、ふるさと納税の達人・金森重樹さんが選んでくれた。欲しい特産品があったら、年内に申し込んで早速寄附をしよう!
<人気自治体ランキング>
【第1位】鳥取県米子市
●最低寄附金額:3000円〜
●豊富で多彩な特産品で人気ナンバーワン自治体!
1万円以上の寄附で選べる特産品数は63品と非常に豊富で、肉は鳥取県産ポークロゼや、大山ハム、大山地鶏、鳥取和牛、トトリコ黒豚などバリエーションも多彩なのが人気。3000円以上のふるさと納税をした人全員に、どらやきや栃の実茶などが入った地元特産品等13品のセット「米子市民体験パック」が贈呈されるのもうれしい。
【第2位】佐賀県玄海町
●最低寄附金額:5000円〜
●玄海の旬な特産品がもらえるプレミアムプランが人気
海産4種を詰め合わせた「玄界灘の恵」や、「玄海町産黒毛和牛」が1万円以上の寄附でもらえる。また、10万円以上の寄附者に玄海町の旬の特産品が毎月1回、1年にわたって届く「Premium GENKAI」には申し込みが殺到している。3万円以上の「山の幸ギフト」「海の幸ギフト」も最上級佐賀牛や、とらふぐと真鯛のセットなどが届くとあって人気。
【第3位】宮崎県綾町
●最低寄附金額:1万円〜
●“有機農業の町”綾町でつくられた安心な特産品
宮崎牛のなかでも稀少な「綾牛」は供給量を上回る申し込みのため、現在受け付けを停止する人気ぶり。「綾ぶどう豚」の食べ尽くしセットも発送まで2〜3カ月以上かかるという。ほかにも地元産米「綾っ子」10kgや、4〜6月発送の「完熟マンゴー」2玉、「綾ワイン&ささみの燻製のセット」など、食材への安心感が高い綾ブランドの品が多数ラインナップ。
【第4位】北海道上士幌町
●最低寄附金額:1万円〜
●十勝ナイタイ和牛で知名度を上げた上士幌町
上士幌町で特に人気は、「ナイタイ高原牧場」にちなんで名付けられた上士幌町産の和牛「十勝ナイタイ和牛」と「十勝ハーブ牛」。すき焼き、しゃぶしゃぶ、焼き肉、ステーキと種類も豊富。ほかに、じゃがいもなどの野菜や豆類、はちみつ、ジェラートなどの酪農製品も評価が高い。寄附のたびに何度でも特産品がもらえる自治体としても押さえておきたい。
取材・文/横山 薫
(『宝島』2015年1月号より一部抜粋)
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