■渦中の人、みのもんた氏。お茶の間の言語で時の問題に鋭く切り込んできた彼だったが、思わぬところで「しゃべる場」を奪われた。執拗なまでに繰り返されたバッシング。彼は何のタブーに触れてしまったのか。

みの1 僕はね、もちろん楽しい番組もやりたいですよ。でも、『朝ズバッ!』は、そういう使命感を持ってやっていたつもりです。
 最終的には「チェルノブイリ、スリーマイル、そして福島」という企画をやりたいと考えていた。この3つを僕のレポートでやろうと思っていましたが、これもぽしゃりました。
 これだけは書いて欲しいのですが、僕は原発ゼロとは一度も言っていません。資源が枯渇する時代に、原子力はすごいパワーを持っています。だけど一方で、日本は広島・長崎の体験があり非核三原則がある。平和利用としての原子力発電のためにも日本はこういう失敗を乗り越えなくてはならない。だったら、ワンプッシュで放射能が消える、というスプレーを開発すればいいのです。夢物語ですか? 人類の英智で作り出せませんか? 人間は、努力して傷ついて、自分で傷をなめて立ち直ると、折れた骨と同じで、前よりも強くなると思っています。だから、僕は前に進んでほしいと思っている。だけど、進める前にね、被害に遭った人たちをどうするんですか。もう3年になりますよ。
―原発ゼロ推進派ではなかったんですね。
みの:僕は原発ゼロなんて言ったことはない。事故後の対応がおかしいと言っているんです。安全を確保するための研究にお金を使うべきでしょう。東京電力さんは、やっと1000億円以上の黒字が出たのですから。この黒字を何に使うか、ぜひ追跡してほしい。廃炉のためのお金が必要だからって内部留保にするんじゃないの、なんていうキャスターが、今いないんです。

(中略)

 僕が言いたいのは、福島の原発は東京が使う電気のためでしょう。だったら、東京湾につくればいいじゃないですか。東京の人たちは、この3年間どれだけ福島の人にお返ししているのか。東京の人こそ、検査で汚染されていないと分かったら、福島のお米、野菜、果物、魚、徹底的に食べるべきでしょう。汚染されてないと分かってもそうしない。今回の「みの叩き」と、僕は全く同じに感じます。
 子どもへの責任はありますが、結論が出てから答えると言いました。捜査段階でいろいろ言うべきじゃない、正論です。そうしたら、「逃げてる」「不遜な態度」。子どもとは人格が違うと言うと、2週目は「開き直り」、3週目「巨額の財産」、4週目「鎌倉の大邸宅」、5週目「どこどこの株主」(笑)。
―一番厳しかったのはどこですか?
みの:週刊新潮と週刊文春。3番手に週刊現代ですね。7週目に至っては、もう事件のことではなく、みのもんたという存在がいかに嫌われているか。いつ成仏するか。死ねっていうの? さらに建物の名義は誰だ、預金はどうだ……。僕は、もう番組にもこれ以上迷惑をかけたくないと思い、自分で場所を取ってお金を払って、司会も立てないで記者会見をやりました。スポンサーに何度も電話してきて「みのを降ろせ」と言う人もいたそうです。「これ以上、局にも迷惑をかけられない、僕は降ります」と。
 でもね、僕は(次男が)不起訴になることは分かっていました。


(インタビューの全文は11/25(月)発売の『月刊宝島』1月号に掲載)