日産のカルロス・ゴーン社長の役員報酬が9億8700万円・・・。この金額の大きさが、適正なのか
どうかが大きく報道された。しかし、じつは彼を3億円も上回る、13億3300万円という高額報酬を
手にした日本人役員がいたのをご存じだろうか。

 その名は樫尾俊雄氏。カシオ計算機の元会長である。しかし、じつは樫尾氏は今年の5月に肺炎の
ため死去しており、報酬のうち13億1900万円は退職慰労金。とはいえ、受取額でゴーン氏を抜いた
のは事実だ。現職で国内最高報酬を手にしたのはゴーン氏だが、この金額について同氏は、「(世界の)
CEOの平均は11億8000万円」と言って、自身の報酬が決して高額ではないという認識を示した。

 世界に目を向けると、アップル社のCEO、ティム・クック氏は2011年で全米最高額となった
3億7800万ドル(約300億円)を受け取ったとされるなど、その報酬は桁違い。今後
グローバリゼーションが進めば、日本人でも報酬100億円を超える役員が出てくるのだろうか。

取材・文/オフィス三銃士

ゴーン

ゴーン社長の報酬も世界レベルでは平均以下だという