楽天、ファーストリテイリングなど英語を社内公用語にする企業が続々と現れ、ビジネスパーソンの
英会話学習に対する意欲が高まっている。こうしたなか、リーズナブルな料金で高いレベルの学習が
できることで注目を集めているオンライン英会話レッスンがある。

 2010年7月からスタートした「ラングリッチ」がそれで、無料のオンライン電話・スカイプを利用して
フィリピン・セブ島の講師との間で英会話のレッスンを行う。「フィリピンは9000万人以上の人口を
抱える英語公用語国で、発音は北米の英語に近い。大卒以上が講師の採用条件で、セブには一部
事務関係を含めて450名のスタッフがいる」と最高戦略責任者の新村和大さんはいう。

 レッスンの時間は早朝5時から深夜1時まで。1回のレッスンは25分で、4日前からネット上で予約が
できる。日中忙しいビジネスマンなら、出勤前の早朝や夜自宅に帰ってからなど、自分の都合に
合わせられるのでとても便利だ。また、1日1レッスンのコースだと月額料金はわずか4980円で、
超格安であることも大きな魅力である。

 「1カ月間、毎日受けたとすると1回当たり161円。これだけ安価にできるのも、人件費の安いフィリピン
現地の講師とのレッスンだから。もともとフィリピン人の気質はフレンドリーで、上は定年退職後の方から
下は幼稚園児まで、幅広い年齢層の方々から学びやすいと評価をいただいている」と代表取締役の
大竹智也さんは話す。現在のレッスン登録者数は2万4000人だが、着実に増加傾向をたどっている。

 また、昨年8月には留学スクールの「セブ・ラングリッチカレッジ」を現地で開校した。1日8時間の
マン・ツー・マンのレッスンを受け、1人部屋での宿泊費と1日3食の食事代を含めて1カ月で
19万9800円とこちらもリーズナブル。オンライン英会話である程度自信をつけた後、ブラッシュアップで
チャレンジしてみてはどうだろう。

(文/伊藤博之)