夜、自宅に帰って疲れた体を湯船につけると、心身ともに癒やされるというビジネスマンも多いこと
だろう。実はそうした風呂好きの人の間でひそかに注目されているアイテムが、銭湯の背景画の
ポスターなのである。銭湯の背景画というと思い出されるのが、駿河湾越しに見た富士山の絵。
それが縦445ミリ×横594ミリのポスターになっている。水に濡れても破れない合成紙「ユポ」に
印刷されていて、背面を水に濡らすだけで風呂場の壁に何度でも貼ることができ、自宅にいながら
銭湯の気分が味わえるのだ。価格は1枚2100円。
<写真>これで銭湯に行きたくなる人が増えることを祈ろう
実はこの原画は、現在2人しかいない銭湯の背景画絵師である、丸山清人氏と中島盛夫氏の手に
なるもの。これまで赤富士や、春を思わせる桜並木の向こうに見える富士山など合計で14種類の絵柄の
ポスターが製作されてきた。ただし、数量限定のためすでに売り切れたものもあるので注意が必要だ。
「少しでも銭湯に足を運んでくれる人が増えてくれればという思いで2008年から販売を始めた。毎日
2〜3枚程度の注文がコンスタントに入り、テレビなどで取り上げられると2日で100枚ということもある」
と、販売を行っている東京都公衆浴場業生活衛生同業組合の村西彰・副理事長はいう。
かつてどの街角にも必ず1軒は見かけた銭湯だが、いま東京23区内と三多摩地区にある銭湯は
750軒ほどしかなく、「昨年だけで33軒が廃業してしまった」と村西副理事長は話す。風呂場に貼った
ポスターを見て満足するのではなく、たまには銭湯に足を運び、大きな湯船で体を思いっきり伸ばし
ながら、背景画に描かれた大きな富士山を眺めてリラックス気分に浸りたいものである。
(文/伊藤博之)
だろう。実はそうした風呂好きの人の間でひそかに注目されているアイテムが、銭湯の背景画の
ポスターなのである。銭湯の背景画というと思い出されるのが、駿河湾越しに見た富士山の絵。
それが縦445ミリ×横594ミリのポスターになっている。水に濡れても破れない合成紙「ユポ」に
印刷されていて、背面を水に濡らすだけで風呂場の壁に何度でも貼ることができ、自宅にいながら
銭湯の気分が味わえるのだ。価格は1枚2100円。
<写真>これで銭湯に行きたくなる人が増えることを祈ろう
実はこの原画は、現在2人しかいない銭湯の背景画絵師である、丸山清人氏と中島盛夫氏の手に
なるもの。これまで赤富士や、春を思わせる桜並木の向こうに見える富士山など合計で14種類の絵柄の
ポスターが製作されてきた。ただし、数量限定のためすでに売り切れたものもあるので注意が必要だ。
「少しでも銭湯に足を運んでくれる人が増えてくれればという思いで2008年から販売を始めた。毎日
2〜3枚程度の注文がコンスタントに入り、テレビなどで取り上げられると2日で100枚ということもある」
と、販売を行っている東京都公衆浴場業生活衛生同業組合の村西彰・副理事長はいう。
かつてどの街角にも必ず1軒は見かけた銭湯だが、いま東京23区内と三多摩地区にある銭湯は
750軒ほどしかなく、「昨年だけで33軒が廃業してしまった」と村西副理事長は話す。風呂場に貼った
ポスターを見て満足するのではなく、たまには銭湯に足を運び、大きな湯船で体を思いっきり伸ばし
ながら、背景画に描かれた大きな富士山を眺めてリラックス気分に浸りたいものである。
(文/伊藤博之)