今回紹介するのは西池袋にある「指圧&ダイニング TOKI」だ。

 指圧治療院とダイニングの合体で、非常にユニークな発想で全く狙ってないところに好感が
持てますね。 そもそもこの話は陸前高田市出身の鷹股さん兄弟がそれぞれ指圧師(兄)と
飲食業(弟)をやっていて、震災後に自分たちも東京で何か地元に貢献できないかと考え、
一緒にやろうとなった次第だ。映画『宇宙兄弟』みたいでいいですね。 

 店舗の形式としては、ダイニングは、兄の指圧治療院の待合室としての扱いだ。しかしスペースは
ダイニングが広く、指圧は間仕切りされた約2畳半で行なう。 料理は、食材は三陸の特産品ばかりで、
特に「アマタケ」の南部とりがうまい。 

 ちなみに私が30年以上前に東中野に住んでた頃に、隣の住人に麻雀仲間の甘竹君という人がいた。
そういえば彼の実家は養鶏場をやっているとか言っていたなあ。それが実は陸前高田市の隣の
大船渡市にある100億円の大企業だとは。

 家族経営のニワトリ小屋程度だと思っていたのに。 思い出話はさておき、次は指圧を所望。
これがじんわり効いて、極楽ですわ〜。全く痛くなく、圧がいい按配(あんばい)だ。 しかし、
このまま放っておくと、ぎっくり腰になりますよと注意された。 

 ちなみにこの兄弟の実家は「ヤマセン醤油」という、江戸時代から続く醤油屋さんで、そちらの
品々も売っている。入り口には、高田のお祭り「けんか七夕」で使われる山車(だし)の車輪が
どーんと鎮座していて、郷土色が感じられた。 

 ここは是非、三陸の復興を語りながら「飲んでよし、ほぐれてよし」を楽しみましょう。