世代を超えても変わらず愛されるフェチ「パンチラ」。その「パンチラ」をテーマに新進気鋭のアーティストや人気コスプレイヤーが作品を発表した「パンチラ2015」が今年2月に開催。想像以上の大盛況ぶりで話題になった。展覧会で披露された新しい「パンチラ」アートの一部をのぞいてみよう。
<ナマダ/コスプレイヤーナマダさんのチラり>
今年2月、東京・浅草橋にある小さなレンタルギャラリーで開催された、ある写真展が大きな話題を呼んだ。「パンチラ2015」と題されたこの写真展だ。たった1週間の開催期間にもかかわらず、なんと累計で2万人もの人が来場。連日、長蛇の列がギャラリー周辺にまで及んだという。
この写真展は「パンチラ」というキーワードに興味を持った気鋭のアーティストたちがそれぞれのカタチで「パンチラ」を自由に表現。写真家・サイトウ零央(れお)、コスプレイヤーのナマダといった、その道では絶大な人気を誇る面々が思いのままにパンチラを表現し謳歌する姿は、いやらしさというよりも、むしろ不思議なすがすがしさすら感じさせ、新しい「パンチラ」の誕生を予感させた。
現在発売中の『パンチラ公式写真集2015スカートの中は、宇宙である』はそんな写真展の熱気と恥ずかしさを丸ごと収録。展示された写真はもちろん、撮り下ろし写真やインタビュー、スカートめくり体験ページと、写真展にもあった遊び心を体験できるようになっている。「面白そうだから全力でやってみた」という突き抜けたバカバカしさと、対象に真摯に向かい合う誠実さ。それがマーケティングやコマーシャリズムにまみれて生きる若者たちの心にガツンと響き、大きな支持を得たのではないだろうか。
堅苦しい理屈はヌキにして、まずは話のネタにでも写真集を手に取り、その深遠なる世界をチラッとのぞいてみてほしい。
文/中村裕一
(『宝島』2015年7月号より)
<ナマダ/コスプレイヤーナマダさんのチラり>
今年2月、東京・浅草橋にある小さなレンタルギャラリーで開催された、ある写真展が大きな話題を呼んだ。「パンチラ2015」と題されたこの写真展だ。たった1週間の開催期間にもかかわらず、なんと累計で2万人もの人が来場。連日、長蛇の列がギャラリー周辺にまで及んだという。
この写真展は「パンチラ」というキーワードに興味を持った気鋭のアーティストたちがそれぞれのカタチで「パンチラ」を自由に表現。写真家・サイトウ零央(れお)、コスプレイヤーのナマダといった、その道では絶大な人気を誇る面々が思いのままにパンチラを表現し謳歌する姿は、いやらしさというよりも、むしろ不思議なすがすがしさすら感じさせ、新しい「パンチラ」の誕生を予感させた。
現在発売中の『パンチラ公式写真集2015スカートの中は、宇宙である』はそんな写真展の熱気と恥ずかしさを丸ごと収録。展示された写真はもちろん、撮り下ろし写真やインタビュー、スカートめくり体験ページと、写真展にもあった遊び心を体験できるようになっている。「面白そうだから全力でやってみた」という突き抜けたバカバカしさと、対象に真摯に向かい合う誠実さ。それがマーケティングやコマーシャリズムにまみれて生きる若者たちの心にガツンと響き、大きな支持を得たのではないだろうか。
堅苦しい理屈はヌキにして、まずは話のネタにでも写真集を手に取り、その深遠なる世界をチラッとのぞいてみてほしい。
文/中村裕一
(『宝島』2015年7月号より)